刑務所生活最後の運動会4
その彼は、バトンを貰うやすぐさま走り出した・・・上に・・・・。
緊張のせいなのか、いつも以上に桃が上がっていて、その場でもも上げをしているようにも見える。
こいつこの期に及んでまた上に走ってるがや!
いい加減にしろよと思ったので、俺は叫んだ。
『頼むから走ってくれ〜!前に‼︎‼︎』と。
その言葉が効いてのかベクトルが上から斜め上に変わったので、進み出した。
まぁ、今のは極端な言い方をしたが、本当に上に跳ねながら走る奴というのは分かってほしい。
良い誤算があったのは、あれだけ上に走っていたのに、後続には1人しか抜かれなかったので、順位は一つ下げられただけで5位だった。
それは何故かというと、まさかの他のチームにも上に走る奴が居たから・・・。
そして第3走者のハゲのおじさん。
通称ハゲにバトンが渡った❗️
ハゲおじさんは大阪人だからなのか、気前良くハゲをイジらせてくれるとても良いハゲ❗️
ハゲおじさん、昔はアパレル店員をしていてモテていた事をプチ自慢してくるが、俺には肌色のガチャピンにしか見れない。
このハゲおじさん、ハゲの割に足が遅くない❗️という言う方は間違いか?
48歳のわりに足は遅くない!が正しいかな⁉︎
4位のチームに迫る勢いで第4走者のミスタービックマウス今世紀最大の虚言癖君へバトンをつないでくれた!
その時、俺はミスタービックマウスが『ボスを表彰台に立たせたい!接触プレーは任せて下さい!全員ぶっ飛ばすつもりでいきます!』と言っていたのを思い出した❗️
それとほぼ同時に事件は起こった・・・。